2025/12/22
ワークショップ

【報告】日本航空(JAL)×東京大学生産技術研究所 飛行機ワークショップ2025

本所 次世代育成オフィス(ONG)は、日本航空株式会社(JAL)と連携して第10回目となる「飛行機ワークショップ2025~空のサステナビリティを考えよう!!~」を、10周年を記念した特別なプログラムで開催した。中学生・高校生を対象とした本ワークショップは、2日間の連続講座として、中学生クラスは2025年11月1日(土)、2日(日)、高校生クラスは11月22日(土)、23日(日)に開催し、両クラスあわせて計59名が参加した。

 

1日目は、羽田のJALメインテナンスセンターにおいて、見学前に参加者全員で機内食を体験する特別プログラムを実施し、実際の国際線で提供される機内食を味わいながら、JALロイヤルケータリング株式会社前澤 信 代表取締役社長より、機内食の工夫や食のサステナビリティについて学び、参加者からは「飛行機に乗っている気分!」と喜びの声が上がった。特に、中学生クラスにおいては、JAL 赤坂 祐二 取締役会長にもお越しいただき、皆で一緒に食事をしながら、様々な話を伺い、交流を深めることができた。その後、飛行機の整備現場や格納庫の見学を行い、JAL ESG推進部 落合 秀紀 専任部長による「航空業界と未来の環境課題」に関する講義を受けた。

 

2日目は本所において、本所 鹿園 直毅 教授による「飛行機の省エネについて考えてみよう」をテーマとした講義が行われた。続いて、本所 川越 至桜 准教授による「『空のサステナビリティ』を実現するための新しい提案をしよう!」をテーマにグループワークを実施した。中学生クラス、高校生クラスともに、非常に活発な議論が展開され、環境負荷低減や新素材、機体内部構造や航路の工夫など、様々な観点からアイデアが発表され、オリジナリティのあるアイデアにJAL賞と東大生研賞が授与されるなど、互いの健闘を讃え合いながら、記念すべき10周年にふさわしい充実した学びの時間を締めくくった。2日間を通じて、参加者は航空業界の現場と最先端の研究に触れ、学校での学びが社会の技術・課題解決にどのように繋がるのかを考える貴重な機会となった。 本ワークショップ実施にあたり、JAL関係者の皆様、鹿園教授をはじめ、ご協力いただきました全ての皆様に心より感謝申し上げる。

 

 

(次世代育成オフィス 准教授 川越 至桜、学術専門職員 上田 史恵)

 

 

羽田JALメインテナンスセンターでの様子

 

 

本所での講義、グループワーク、発表の様子