昨年の12月に続き、生産技術研究奨励会主催により「第11回次世代育成のための教育・アウトリーチ活動特別研究会」を開催しました。講演会には中学・高校教諭や大学教員、企業関係者など23名が参加しました。
はじめに、東京都立科学技術高等学校の廣瀬 公一郎先生から、企業と連携して授業内容や評価方法を検討しながら、実験的に授業を進めていく学校設定科目「科学技術探究」の設置、工学的思考を身に付けさせるためのワークショップの実施計画など、学校独自の取り組みについてお話いただきました。
続いて、JX金属株式会社の秋月 紀行先生から、銅に携わる次世代を担う若い研究者が年々減少していることなどから、業界発展に資する人材育成に取り組み始めたこと、その一環として今年度より東京大学駒場リサーチキャンパス公開に参加したことなど、同社での取り組みの一端をご紹介いただきました。
また、東京大学生産技術研究所の川越 至桜先生から、今年度以降に実施したものを中心に、本所の取り組みについて紹介がありました。
最後に、滋賀大学教育学部の加納 圭先生から、基調講演として「科学教育と科学コミュニケーションとの橋渡し」をご講演いただきました。NHK理科教育番組やロボット・AIや再生医療に関する対話といった具体的取組事例を紹介しながら、実演、実験を交えつつ、科学教育と科学コミュニケーションとの接点や橋渡しについて話が進められ、その後の総合討論では活発な意見交換が行われました。
加納先生による基調講演
基調講演内の実験の様子
廣瀬先生による講演
秋月先生による講演
川越先生によるONGの紹介
参加者間の活発な討論
岡部副所長にも参加いただきました
ONGの活動紹介(貸出教材)