次世代育成オフィス(ONG)では、2013年度より東京地下鉄株式会社(東京メトロ)と連携、2017年度からは共同研究契約を締結したうえ、共同研究の一環として、中学生・高校生を対象とした「鉄道ワークショップ」を開催しています。これまでに「車輪」「鉄道電気」「電車モーター」「防災」をテーマに、中学・高校の夏休み期間を利用し、ワークショップを開催してきました。6回目となる今回は、「車輪・台車」をテーマとして「電車が『走る』しくみを科学しよう」を開催しました。
丸1日間の講座となっており、午前は、東京メトロの綾瀬車両基地において、グループワークと地下鉄車両の整備、点検作業の見学、午後は、本学柏キャンパス内の附属千葉実験所に場所を移して、機械・生体系部門の須田義大教授、ONGの川越講師の下、車輪の曲がるしくみ、操舵台車のしくみについて模型を用いた実験、講義を行うとともに、科学技術と社会とのつながりについての講義を行いました。講義後には、所内にある東京メトロより寄贈された銀座線01系、実験フィールドの見学を行いました。東京メトロ、本所とも、本ワークショップでは初めて使用する施設での開催となり、7月26日(木)の中学生クラス、同31日(火)の高校生クラスに合わせて50名が参加しました。
中学生、高校生の参加者とも鉄道に関する知識が大変豊富で、また鉄道への関心が非常に高く、午前の車両基地見学では細部に至るまで写真を撮るなど、熱心に見学していました。午後の講義では、車輪・台車模型を使って何度も実験するなど、積極的に参加している様子が印象的でした。ワークショップ終了後の交流会では、参加者同士が情報交換を行うなど、大変に盛り上がりました。
台車のしくみについて説明を受ける中学生
車輪模型を用いて実験を行う中学生
銀座線01系を前に説明を聞く中学生