本所次世代育成オフィス(ONG)では、昨年度に続いて、日本航空株式会社(JAL)と連携し、共同研究の一環として、中学生・高校生に航空分野の研究や技術に関心を持ってもらうため、中学生・高校生を対象とした「飛行機ワークショップ2017 ~よく飛ぶ翼を創ってみよう!~」を開催しました。本ワークショップは2日間の連続講座で、まずは10月14日(土)、15日(日)に「中学生クラス」、続いて11月18日(土)、19日(日)に「高校生クラス」が開催され、計67名が参加しました。
1日目は、JAL羽田機体整備工場(格納庫)において、機体整備・点検作業の見学およびグループワークを行いました。2日目は、本所において、ONG室長でもある機械・生体系部門の大島まり教授が講師となり「飛行機の飛ぶしくみ」について学びました。この際、8つのグループ(1グループ4~5名)に分かれて、機体を持ち上げる力(揚力)が大きくなる翼をデザインするコンペを行いました。「高校生クラス」では、揚力だけに留まらず、揚力と空気抵抗の比(揚抗比)が最大となる翼をデザインするコンペも行いました。
翼設計には、各グループがこのワークショップのために作製した専用ソフトウェアを使用し、翼の周りの空気の流れをシミュレーションしたうえ、実際に設計した翼の模型を数グループ分作製、風洞(風を流す専用の実験装置)を用いて作製した揚力と揚抗比を計測しました。
参加した中学生・高校生は、熱心に翼を作製し、大変白熱したコンペとなりました。最も性能が良い翼を製作したグループには表彰を行いました。
参加した中学生・高校生は飛行機に関する知識が大変豊富で、また飛行機への関心が非常に高く、1日目、2日目を通じて積極的に参加している様子が印象的でした。
飛行機を見上げて説明を聞く中学生(中学生クラス:1日目)
翼の設計に熱中する中学生(中学生クラス:2日目)