次世代育成オフィス(ONG)では、2013年より東京地下鉄株式会社(東京メトロ)と連携し、中学生・高校生を対象とした「鉄道ワークショップ」を開催しています。これまでに「車輪」「鉄道電気」「電車モーター」をテーマに、中学・高校の夏休み期間を利用し、ワークショップを開催してきました。5回目となる今回は、新たに「防災」をテーマとして「災害時に“自分の頭で考える力”を身につけよう~」を開催しました。本ワークショップは、2020年から導入される「新学習指導要領」において新たに導入される「アクティブ・ラーニング(能動的学習)」を取り入れた防災教育となっています。
丸1日間の講座となっており、午前は、東京メトロの総合研修訓練センターにおいて、グループワークと防災設備、模擬駅の見学・体験、午後は、東京大学 生産技術研究所において、地盤の固さで地震の揺れ方が違うことを学ぶため、振動模型を用いた実験、講義を行うとともに、地下鉄利用時の地震発生を想定し、各参加者が状況や対策を考えたうえ、グループ討議を行いました。7月25日(火)に中学生クラス、同27日(木)に高校生クラスが開催され、計72名が参加しました。
中学生、高校生の参加者とも鉄道に関する知識が大変豊富で、また鉄道、防災への関心が非常に高く、午前・午後を通じて積極的に参加している様子が印象的でした。ワークショップ終了後の交流会では、参加者同士が情報交換を行うなど、大変に盛り上がりました。
グループ討議後の発表の様子(中学生クラス:午前)
振動模型を用いた地盤の固さによる地震の揺れ方の違いを学ぶための実験の様子(中学生クラス:午後)