研究会・シンポジウム

月別アーカイブ : 2025年1月

開催日:2024年12月7日(土)

【報告】第5回 次世代育成教育フォーラム「東大から発信するSTEAM教育」

更新日:2025.01.29

 12月7日(土)、本所 次世代育成オフィス(ONG)は、本学 社会連携本部とともに、本所 コンベンションホールにて第5回次世代育成教育フォーラムを開催しました。本フォーラムは、毎年、全国の教育関係者や企業関係者、学内関係者等を対象として開催されているもので、現在実施されている様々な次世代育成・高大接続事業の取り組みを紹介するとともに、今後の産官学民連携・協力の契機とすることを目的としています。今回は「東大から発信するSTEAM教育」をテーマとし、本学が持つ研究力や教育リソースを活かし、STEAM教育を中心に据えた新たな教育モデルの可能性を探るとともに、「主体的・対話的で深い学び」をより円滑に進めていくために、「社会に開かれた教育課程」という視点から、どのように教育エコシステムの構築に関わり、社会と協働できるか、具体的な事例を共有し議論を行いました。
 総合司会の本所 徳本 有紀ONG室員・講師のもと、主催者を代表して本学 津田 敦 理事・副学長・社会連携本部長からの開会挨拶で始まり、本学 丹下 健 社会連携本部副本部長より、本フォーラムの趣旨説明の後、文部科学省 初等中等教育局教育課程課 髙瀬 智美 学校教育官より、来賓挨拶をいただきました。続いて講演では、本学 教育学研究科 藤江 康彦 教授ならびに教育学部附属中等教育学校 南澤 武蔵 教諭による「東京大学教育学部附属中等教育学校における探究学習の事例紹介」、本学 先端科学技術研究センター 森 晶子 特任助教による「先端教育アウトリーチラボ(AEO)による教育共創」、本学 工学系研究科 脇原 徹 教授による「メタバース工学部」、本所 川越 至桜ONG室員・准教授による「次世代育成オフィス(ONG)によるSTEAM型探究活動に向けた実践と連携」が、本学の取り組み事例として紹介されました。
 その後のパネルディスカッションでは、「STEAM教育を支えるエコシステムの構築に向けて」をテーマとし、川越准教授がモデレーターを務め、パネリストとして広島県教育委員会 高校教育指導課 神垣 雅郁 指導主事、大日本印刷株式会社 出版イノベーション事業部 五味 英隆 副事業部長をお招きし、さらに藤江教授を交えて充実した議論が行われました。最後に本所 大島 まりONG室長・教授より本フォーラムの総括があり、本所 年吉 洋 所長の閉会挨拶で終了しました。参加者からは、「STEAM教育について様々な立場からの取組みを知ることができ、勉強になった。」「東大におけるSTEAM教育のボリュームに感銘を受けた、今後も日本の教育の牽引を期待している。」等、たくさんの声をいただきました。当日は本会場、オンラインともに大変多くの皆様にご参加いただき、盛会のうちに幕を閉じました。ご協力・ご支援をいただいた登壇者、ご参加いただいた皆さまに心から感謝申し上げます。 
(次世代育成オフィス 准教授 川越 至桜 、 学術専門職員 上田 史恵)

 

【出張授業】「理系or文系、一度選んだら一生そのまま?」「最新技術を武器に、あらゆるピンチを切り抜けろ!」

更新日:2025.01.23

実施日:2024914日(土)                                                                                                                

実施校名:西大和学園中学校

講師名:松山 桃世 准教授

参加者・参加人数:中学2年生 63

 

はじめに松山先生から文理選択についての講義がありました。

続いて、カードゲーム形式のグループワークの時間では、さまざまな分野の最新技術を組み合わせ、他者の発想や価値観に触れながら社会課題解決のアイデアを競いました。

カードによって最新技術を知り、組み合わせることによって思いもしなかったアイデアが次々と出て大変盛り上がった授業となりました。

【研究室見学】山形県立山形東高等学校

更新日:2025.01.23

実施日:20241217日(火)                                                                                                                

実施校名:山形県立山形東高等学校

研究室:岡部研究室 山川研究室、試作工場

講師名:岡部 徹 教授、山川雄司 准教授、板倉善宏 副工場長

参加者・参加人数:高校2年生 20

 

岡部徹研究室では、岡部教授よりチタンをはじめとするレアメタルについての説明を受け、様々なレアメタルのサンプルも手にとって観察しました。

また、Ti-Ni系形状記憶合金のデモンストレーションも体験しました。

山川研究室では高速ビジョンシステムと高速ロボットハンドについての説明を受けた後、ジャンケンロボットや高速ロボットハンドのデモンストレーションを見学しました。

試作工場では、旋盤やフライス盤、マシニングセンタといった工作機械の紹介の他、ガラス加工の説明を受けました。

最後に大学院生に加え、岡部教授も交えて活発な質疑応答が行われました。

 

【出張授業】科学技術分野がソウゾウする未来

更新日:2025.01.23

実施日: 20241118日(月)                                                                                                                

実施校名:須磨学園中学校

講師名:川越 至桜 准教授

参加者・参加人数:中学1・2年生 146

 

ヒトの体は超新星爆発を経験した物質からできている、ニュートリノが1秒間に何兆個も自分たちの身体を通過しているなど興味深い話がたくさんありました。

超新星爆発の研究が藤原定家の日記から研究が進んでいったなど、一見関係のない分野が別の分野の研究にかかわってくるなどSTEAM教育にまつわるお話もありました。

また、教養学部での2年間など東京大学の特色ある教育課程も紹介されました。

星の話、相対性理論の話、SDGSの話、ウミガメ産卵の話、周期表の話、自動運転の話など、生徒たちが知っている言葉を用いながら、

それが実はいま授業で学んでいることの延長上にあるということを気づかせてくれる授業でした。

 

【出張授業】無限の可能性を秘めた蓄電池の科学

更新日:2025.01.23

実施日: 20241116日(土)                                                                                                                

実施校名:埼玉県立浦和第一女子高等学校

講師名:八木 俊介 准教授

参加者・参加人数:高校1年生 26

 

「無限の可能性を秘めた蓄電池」というタイトルで、電池開発の歴史と電池開発といった教養知識からノーベル化学賞を含む最先端の研究の説明まで、幅広い内容の講義でした。

はじめに、家庭用コンセントやiPhoneなど身近な電気製品を題材に、電池に関する基礎知識や扱う単位をクイズ形式で確認しました。

次にガルバーニに始まり,ボルタ電池・ダニエル電池・鉛蓄電池といった電池開発の歴史についての説明がありました。

その後,リチウムイオン電池の原理と開発の背景,2019年にノーベル化学賞を受賞した3名の科学者がリチウムイオン電池の開発にどのように関わっているのかを解説した後,

電気自動車開発の歴史と最新研究の紹介,リチウムイオン電池研究の今後の可能性についての説明がありました。

また、実際に電気自動車に用いられている電池に触れることもできました。

 

【研究室見学】茨城県立水海道第一高等学校

更新日:2025.01.20

実施日:2024116日(水)                                                                                                                

実施校名:茨城県立水海道第一高等学校

研究室:ペニントン研究室 酒井研究室

講師名:Jenna Wangさん、酒井雄也 准教授

参加者・参加人数:高校1・2年生 35

 

酒井研究室では、コンクリートとセメントの違いを生徒に質問するところから始まり、コンクリートの諸問題の話がありました。

コンクリートをつくる際に使用するセメントは製造過程で二酸化炭素を多く排出することや、コンクリートが再利用しにくいことを挙げられた。

酒井准教授は、圧縮して固める手法で、コンクリートの再利用やゴミや食べ物からコンクリートとなるものを製造することを可能にしており、

実際に作られたものを生徒たちは触れたり匂いを嗅いだりすることができました。

ペニントン研究室では、トレジャーハンティングと題されるようにと生産技術研究所内での様々なプロジェクトを基に、

ユーザーや社会との新しいつながりを意識したプロダクトデザインを発案し、さらにはユーザースタディーを通して製品化していくという革新的な取り組みの説明といくつかの事例を紹介されました。

また、実際のプロダクトが展示されているところを見学し、そのプロダクト開発の背景や機能、将来性の説明がありました。

 

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