マイクロマシンというシリコンチップの技術でミクロの立体構造を作り、電子回路や光素子と組み合わせ、センサやディスプレイに応用する小さな機械のうち、今回は実際に動きが見える光マイクロマシンを取り上げ、その利用先などを紹介しました。
プラスティックフィルムを使って「光スペクトル」を見る実演を行い、続いて物体の内部を見る顕微鏡の原理の解説とマイクロミラーの動きにより生物の内部の断面写真-毛髪の断層や植物の微細構造-が撮影可能な装置も紹介しました。
santec株式会社の協力による光断層撮像装置の実演も行いました。
協賛:santec株式会社

マイクロマシン技術で作った加速度センサの説明をする藤田先生

光ファイバ内視鏡の条件を説明する藤田先生

「こうやってフィルムに光を当てて・・」実演の仕方を説明する藤田先生

「リモコンにマイクロマシンはこうして組み込まれているのか・・」!

生徒から質問しています

グループでの討論にも熱が入ります
生産技術研究奨励会特別研究会RC-83「次世代育成のための教育・アウトリーチ活動特別研究会」(代表 大島まり先生)では、「第4回次世代育成のための教育・アウトリーチ活動特別研究会」を開催しました。開催にあたり、東大生研にて産学が連携した教育・アウトリーチ活動を推進している次世代育成オフィス(ONG)が協力しました。研究会には中学・高校教諭や大学教員、企業関係者など17名の参加がありました。当日はJSI科学コミュニケーションセンターの長谷川奈治先生による基調講演、三室中学校の荻野正彦先生による中学校での取り組みの事例紹介、積水化学工業株式会社の末松幹敏先生による企業の取り組みの事例紹介、東大生研の川越至桜先生による東大生研の取り組みについて報告がされ、総合討論では活発な意見交換がなされました。

当日配布された資料

総数17名の参加がありました

長谷川先生による基調講演

データによる分析
分子の可能性を追求し新しい科学の創出、機能性材料の開発を目指す研究について紹介しました。
対象化合物であるフタロシアニンは、光合成のクロロフィルやヘモグロビンのヘムの基本骨格であるポルフィリン、青色・緑色の染料・顔料、コピー機の電化発生材、光メモリー材料などに利用されてきました。
れらの物質を用いて、生命の謎の追求やガン治療に役立つ試薬開発、放射性セシウム除染材開発などの研究例について説明しました。

熱心に説明される石井先生

フタロシアニンが実際どのように利用されているかを説明する石井先生

熱心に話を聞く生徒の皆さん

先生も熱心に聞かれてます