分子の可能性を追求し新しい科学の創出、機能性材料の開発を目指す研究について紹介しました。
対象化合物であるフタロシアニンは、光合成のクロロフィルやヘモグロビンのヘムの基本骨格であるポルフィリン、青色・緑色の染料・顔料、コピー機の電化発生材、光メモリー材料などに利用されてきました。
れらの物質を用いて、生命の謎の追求やガン治療に役立つ試薬開発、放射性セシウム除染材開発などの研究例について説明しました。
開催日:2013年12月7日(土)
講師:大島 まり先生 (東京大学生産技術研究所 教授)
大原 美帆先生 (都市基盤安全工学国際研究センター 准教授)
鎌田 久美子さん (東京大学生産技術研究所 田中肇研究室 技術職員)
朴 慧美さん (竹内渉研究室博士2年)
協力:SNG(Scientists for the Next Generation!)グループ
参加者:女子中学生・高校生30名、保護者・学校関係者等18名
女子中高生に工学の世界を知ってもらおうとJST「女子中高生の理系進路選択支援事業」の支援を受け、東京大学女子中高生理系進路支援「家族でナットク!理系最前線」の一環として3年前から開催しており、今回も3名の講師にご自身の最先端工学研究についてご講演いただきました。
あまり馴染みがないと思われがちな工学研究が、環境・生体など生活に密着した分野だということを知り、皆さん興味深い様子でした。
パネルディスカッションでは研究内容を始め、進路など、多くの質問が寄せられ、時間が足りないほどでした。最後の交流会では緊張気味の生徒たちもすぐに打ち解け、「理系に進んで困ったことは?」「今、やっておいた方が良いことは?」など質問が飛び交い、盛り上がりました。
講演会の様子
パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの様子
交流会の様子