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2023年12月
更新日:2023.12.26
開催日:2023年12月25日(月)
実施校:東京都立国立高等学校
研究室:大島研究室、野村研究室
講師: 大島 まり 教授、野村 政宏 教授、板倉 善宏 副試作工場長
参加者:高校生42名
大島研究室では、大島先生が研究内容の流体力学と血流シミュレーションについて紹介しました。 続いて、3Dプリンターで作った実際の患者の血管モデルを生徒たちに見せました。
試作工場では旋盤を紹介し、部品を作る際の旋盤の操作過程を披露しました。次に、オブジェクトの3Dスキャン機械と3Dプリンターを紹介しました。
野村研究室では、野村先生から研究内容のナノテクについての説明を聞き、そして実際に研究で使われている物理観察用の精密機器も見学しました。
皆さん熱心に耳を傾け、研究用の機械を紹介する際には、みんなとても注意深く見ていました。
大島研に見学するとき、学生が「patient-specificな血流シミュレーションとは何か」と尋ねたところ、大島先生は「個人の血管形態データさえあれば、各人の血管内の血流状態を知ることができる」と答えました。
野村研に見学するとき、学生が現在の研究過程での大学と企業間の連携について尋ねたところ、野村先生は現在の産学連携の運用プロセスと生研の特徴について紹介しました。
更新日:2023.12.20
開催日:2023年12月19日(火)
実施校:山形県立山形東高等学校
研究室:岡部研究室、芦原研究室、巻研究室、試作工場、デザインラボ
講師: JX金属株式会社 中村 祐一郎 常務執行役員、岡部 徹 所長/教授、芦原 聡 教授、山懸 広和 特任研究員、板倉 善宏 副工場長、
髙山 直人 特任研究員、フィッシャー・マキシミリアン 特任研究員
参加者:高校2年生 32名
JX金属株式会社 中村祐一郎常務執行役員にご協力いただき、中村常務執行役員、弊所・岡部所長による講演に始まり、その後研究室見学が実施されました。
岡部研究室では、多数のレアメタルを実際に見て触り、クイズ形式でレアメタルの利用先を学びました。
芦原研究室では、赤外線の波長をコントロールすることで、原子を振動させる研究について、紹介していただくと共に、実際の実験装置や、実験内容等の見学をしました。
巻研究室では、水中ロボットの歴史を学んだのち、プールにて水中ロボットがどのような動作をすることができるかを見学し、その後、ほかの種類の水中ロボットについても説明を受けました。
試作工場・デザインラボでは装置や展示物を間近で観察したり、触れたりなど、インタラクティブな見学を実施しました。
積極的に質問をしていたり、普段見られない金属やロボットを興味深く観察していたり、終始、楽しそうでした。理系の生徒さんということもあり、非常に刺激的な体験になったのではないでしょうか。
更新日:2023.12.20
開催日:2023年12月19日(火)
実施校:昭和女子大学附属昭和中学高等学校
講師:桑野 玲子 教授
参加者:高校1年生30名、中学3年生27名
協力:地盤工学会関東支部
昭和女子大学附属昭和中学高等学校で、桑野玲子先生による地盤工学に関する授業が行われました。
まず工学とはどのような学問なのか、女性が工学を学ぶことの大切さについての説明がありました。次に、地盤についての解説があり、実験や映像を交えながら、「普段安定している土の斜面が、雨が降ると崩れやすくなるのはなぜ?」について考えました。後半は土性による水を含んだ時の状態の違いについての実験と、液状化を再現する模型作りを体験しました。防災の観点からも重要な、水が地盤に与える影響を体験的に学ぶことができた貴重な時間となりました。
受講後には、「講義で伺った内容が実験でより深く知れた。仕組みを理解した状態で実験ができた。」「地盤工学をよく知らなかったが、どういう分野か知ることができよかった。」「地盤工学をはじめ、工学全般への関心が高まった。」といった感想が聞かれました。
更新日:2023.12.19
開催日:2023年12月18日(月)
実施校:富山県立高岡高等学校
講師:川越 至桜 准教授
参加者:高校1年生231名
川越先生が行っている超新星爆発やニュートリノに関する研究を例として、これからの科学技術の研究においては理系や文系の枠組みを超えたSTEAMの考え方や、情報を取捨選択して組み合わせ、新しいものをつくることが必要とされることを説明しました。
高校で行われる探究活動は、社会で求められる知的能力・社会的能力を育むために有効であるとした上で、教科を組み合わせ、探究活動で理解を深めるというサイクルの紹介があり、生徒が探究活動の進める上で参考となる授業となりました。
昔の文献から超新星爆発のメカニズムの研究が大きく進展したことや、探究活動の流れを旅行に例えた説明は興味深くわかりやすいものであり、生徒たちは熱心に話を聞いていました。授業後の感想の中には、「探究活動の意義や進め方の理解が深まった」というものや、「実際に○○を研究してみたい」といったものもあり、探究活動の動機付けとなる良い機会となりました。
更新日:2023.12.15
開催日:2023年12月14日(木)
実施校:香川県立観音寺第一高等学校
講師:戸矢 理衣奈 准教授
参加者:中学1年生15名
「文理融合」に関する授業が行われました。はじめに、東京大学や生研の取り組みについての紹介がありました。工学系の分野でも、研究は多岐にわたること、法学や経済学の分野でも「理系」の知識が必要となっていることについて学びました。
次に先生自身の経験などもふまえ、「俯瞰」することの重要性について学びました。学問の垣根を越えて学ぶことだけでなく、国境を越えて学ぶことの重要性についても考えることができました。
ダイナミックに変化する社会の中で、一つの分野で完結する事象はありません。だからこそ、自分の専門とする分野に軸を持ちつつ、幅広く学び続けることが重要なのだということに、生徒は気づけたと思います。最後の質疑応答では質問をする生徒が何人もいて、彼・彼女たちにとって有意義な時間になっていたと感じました。
更新日:2023.12.11
開催日:2023年12月9日(土)
実施校:埼玉県立浦和第一女子高等学校
講師:八木 俊介 准教授
参加者:高校1年生28名
「無限の可能性を秘めた蓄電池」というタイトルで、電池開発の歴史と電池開発といった教養知識からノーベル化学賞を含む最先端の研究の説明まで、幅広い内容でご講義がありました。
初めに、家庭用コンセントやiPhoneなど身近な電気製品を題材として、電池に関する基礎知識をクイズ形式で確認しました。次にガルバーニに始まり、ボルタ電池・ダニエル電池・鉛蓄電池といった電池開発の歴史についての説明がありました。
その後、リチウムイオン電池の原理と開発の背景,2019年にノーベル化学賞を受賞した3名の科学者がリチウムイオン電池の開発にどのように関わっているのかを解説した後、電気自動車開発の歴史と最新研究の紹介、リチウムイオン電池研究の今後の可能性についての説明がありました。講義の後には、銅板・亜鉛板と生徒自身を使った手繋ぎ電池実験を行い、生徒の理解を深めました。
生徒は皆、意欲的に講義に参加していました。電池に関しては高校2年生の化学基礎・物理基礎で習う知識が多かったため、基礎知識の少ない中での講義でしたが、身近なものに例えてたり、分かり易くかみ砕いて説明していただきました。生徒も一生懸命に理解しようとしている姿が目立ちました。持参した蓄電池のサンプルを、生徒は興味深く観察し,講義後の質疑応答では生徒から多数質問があがりました。今回の講義を通して電池に関する興味・関心が高まったとともに、今後の理科授業に対する学習意欲の向上に繋がりました。
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