お知らせ

月別アーカイブ : 2018年11月

開催日:2018年11月17日(土)

次世代育成オフィス(ONG)シンポジウム 「イノベーションを創出する次世代人材育成のための創造性教育」

更新日:2018.11.17

主催:東京大学生産技術研究所
共催:一般社団法人生産技術研究奨励会 特別研究会RC-83
次世代育成のための教育・アウトリーチ活動特別研究会
後援:文部科学省

次世代育成オフィス(ONG)のこれまでの成果を総括するとともに、次期学習指導要領の新科目「理数探求」やSTEAM(Science, Technology, Engineering, Arts and Mathematics)教育に向けて、未来の人材育成のための創造性教育のあり方について議論し、推進のための産官学の連携体制の強化を目指すため、本シンポジウムを開催しました。

当日は土曜日にも関わらず、産業界・教育界・大学など、多様な分野から約160名が参加しました。岸 利治所長による開会挨拶、文部科学省大臣官房審議官(初等中等教育局担当)の下間康行氏による来賓挨拶に始まり、本学大学執行役・副学長で、本所教授の藤井輝夫教授、文部科学省初等中等教育局 教育課程課教育課程企画室 室長の白井 俊氏、日産自動車株式会社取締役の志賀俊之氏による招待講演が行われました。また、ONG室長の大島まり教授によるONGの取組紹介、日本精工株式会社IR室グループマネージャーの山下 剛氏や群馬県立前橋女子高等学校教諭の武 倫夫氏による企業や学校教育での創造性教育に関する取組紹介が行われました。

6名の講演を受け、パネルディスカッションでは、「産官学連携で考える創造性教育」のテーマのもと、「モノから人、社会へ」の意識の転換が必要であり、「文系と理系の乖離をなくす」ことが課題であることが述べられました。また、STEAM教育では、STEM教育にArtsが加わっている意義として、Artsは芸術のみならず、「Liberal Arts」つまり教養という概念を担っている点が挙げられます。科学技術のみならず、人文科学もますます重要になっており、多様な人々と学び、領域を自在に超えることで、新たな価値を創造していくことが必要ということが強調されました。また、失敗を恐れずチャレンジする姿勢や、エージェンシー(Agency)「自ら考え、主体的に行動して、責任をもって社会変革を実現していく力」の重要性が述べられました。最後に、岡部 徹副所長による閉会挨拶を以て、本シンポジウムは大盛況のうちに幕を閉じました。

シンポジウム後は、講演者を交えての意見交換会が開かれました。ONGと連携して教育活動に取り組んでいる企業のブースやONGの紹介展示を前に、和やかな雰囲気のなか、活発な意見交換が行われました。

共催:一般社団法人生産技術研究奨励会 特別研究会RC-83、次世代育成のための教育・アウトリーチ活動特別研究会
後援:文部科学省

所長による開会挨拶

下間審議官による来賓挨拶

藤井大学執行役・副学長による講演

大島ONG室長によるONG取組紹介

白井教育課程企画室長による講演

武氏による学校教育における取組紹介

山下氏による企業における取組紹介

志賀日産自動車㈱取締役による講演

招待講演者によるパネルディスカッション

岡部副所長による閉会挨拶

シンポジウム会場風景

ONG出展ブースの様子

音響工学:音の心理と技術の接点

更新日:2018.11.16

坂本先生より、音響工学に関する講義が行われました。はじめに、音の基本的な現象と聞こえ方、吸音・遮音の重要性の紹介がありました。音の物理・心理現象というテーマについて、生徒たちは真剣に講義に聞き入っていました。 質問の時間には、多数の質問が寄せられ、積極的に講義に参加していました。

研究室見学では無響室を訪れて、さまざまな場所の音環境を再現するデモンストレーションを見学しました。普段経験しない環境であり、驚く様子や興味深そうにデモンストレーションに参加する様子が見られました。

博士課程の大学院生と話す機会も設けられ、学生生活に関する生の声を聞ける貴重な時間となりました。

坂本先生より、音響工学に関する講義が行われました。はじめに、音の基本的な現象と聞こえ方、吸音・遮音の重要性の紹介がありました。音の物理・心理現象というテーマについて、生徒たちは真剣に講義に聞き入っていました。 質問の時間には、多数の質問が寄せられ、積極的に講義に参加していました。

研究室見学では無響室を訪れて、さまざまな場所の音環境を再現するデモンストレーションを見学しました。普段経験しない環境であり、驚く様子や興味深そうにデモンストレーションに参加する様子が見られました。

博士課程の大学院生と話す機会も設けられ、学生生活に関する生の声を聞ける貴重な時間となりました。

坂本先生による講義

無響室見学の様子

生徒からの質問に答える坂本先生

学生生活に興味津々の生徒たち

 

日本航空(JAL)×東京大学生産技術研究所 飛行機ワークショップ2018 ~機体の内部を診てみよう~ 高校生クラス

更新日:2018.11.04

次世代育成オフィス(ONG)では、昨年度に続いて、日本航空株式会社(JAL)と連携し、共同研究の一環として、中学生・高校生に航空分野の研究や技術に関心を持ってもらうため、中学生・高校生を対象とした「飛行機ワークショップ2018 ~機体の内部を診てみよう~」を開催しました。本ワークショップは2日間の連続講座で、まずは10月20日(土)、21日(日)に「中学生クラス」、続いて11月3日(土・祝日)、4日(日)に「高校生クラス」が開催され、計63名が参加しました。

1日目は、JAL羽田機体整備工場(格納庫)において、講義、グループワークと機体整備・点検作業の見学を行いました。2日目は、本所において、機械・生体系部門の岡部洋二准教授が講師となり、これを岡部研究室の齋藤 理助教とONGの川越至桜准教授がサポートする形で、飛行機に使用している複合材料、その内部の損傷についての講義、複合材料の内部に人工的に発生させた損傷に対する超音波探傷実験を行いました。この際、8つのグループ(1グループ4~5名)に分かれて、超音波探傷器を用いたうえ、まずは人工的に発生させた3つのシンプルな損傷の形・大きさ・位置(厚さ方向)を測定する実験を行いました。

その後、8つの異なるアルファベット文字の損傷をグループで1つ選択、その損傷を正確かつ迅速に発見するコンペを行いました。参加した中学生・高校生は、熱心に測定し、大変白熱したコンペとなりました。JALよりパイロット、CAの参加もあり、最も正確、迅速に測定したグループにはパイロット、CAより表彰が行われました。
参加した中学生・高校生は飛行機に関する知識が大変豊富で、また飛行機への関心が非常に高く、1日目、2日目を通じて積極的に参加している様子が印象的でした。ワークショップ終了後の交流会では、参加者同士が情報交換を行うなど、大変に盛り上がりました。

JAL整備士より機体の構造について説明を受ける高校生(高校生クラス:1日目)

準備中:超音波探傷器を用いて損傷を測定する高校生(高校生クラス:2日目)

 

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