開催日:2023年9月29日
実施校:開智中学・高等学校
講師:古島 剛 准教授
参加者:高校1年生44名
開智中学・高等学校で、古島剛准教授による機械工学と物づくりに関する授業が行われました。
「社会に役立てるという観点から見た研究の位置づけ」「“材料の変形”の理解という観点から見た研究の位置づけ」「取り組んでいる研究の紹介」という内容でお話しがありました。
特に最後の「取り組んでいる研究の紹介」では「社会で必要とされていることは何だろう?」ということ、また「教科書に書いてあることを否定する!」ということを重視して研究を重ねておられるお話しは、教科書学習を重ねている生徒たちにとっては斬新な切り口で工学を理解する貴重な時間となりました。
「高校生の授業と違いインプットする情報が多く、今まで触れてこなかった単元を知れた」「材料系の研究に興味があったが、加工ではなく材料自体のアプローチしかしてなかったので視野が広がった」「意外と日常で当たり前のことを研究して、追求した結果新しい発見につながっていて面白かった」など、当該分野への関心を深めることができたという感想が聞かれました。
開催日:2023年9月27日(水)
実施校:宮城県立仙台第二高等学校
研究室:川口研究室、立間研究室
講師: 川口 健一 教授、立間 徹 教授
参加者:高校生5名、先生1名
始めに川口研究室で、川口教授より地震発生時における建物の天井落下による被害の事例が映像と共に紹介されました。内部の構造を見直し、災害の被害を抑える研究などについての説明を受けました。
続いて立間研究室にて、立間教授よりお話しいただきました。立間研究室では金属ナノ材料と光の相互作用によるプラズモン共鳴を利用した様々なデバイス材料の研究開発をしており、研究の歴史、多色・赤外・単一粒子フォトクロミズムの紹介から、将来的には光を曲げる特性を応用した未来の技術構想のお話がありました。
難しい内容にもかかわらず、熱心に聞き、質問する姿が見られ、理系への関心の高さを覗えました。
開催日:2023年9月25日
実施校:東京都立日比谷高等学校
講師:岡部 徹 所長/教授
参加者:高校3年生16名、教員2名
岡部徹教授による講演と、JX金属株式会社の視察からなる出張授業を実施しました。
岡部教授の講演では、研究当初はあまり注目されなかったチタン・レアメタルの研究が、現在非常に重要な研究として認知されるようになったことや、進路選択にあたって「求められていること、できること、やりたいこと」をふまえて考えるとよいことなど、のお話がありました。
また、JX金属株式会社の視察では、佐賀関精錬所のVR体験や同社・中村祐一郎常務執行役員の講演など、産業界の実際を知る機会となりました。
プログラムの最初から最後まで、生徒の目が知的好奇心で輝いていたのが印象的でした。金属がどのような工程で生産され、また、その特性を利用した身近での使用例がわかりやすく伝わり、生徒にとって知的好奇心が高まる内容でした。また、岡部教授の熱のこもったご講演により、金属の魅力に直接触れ、研究の楽しさを実感できました。講演内容に加え、岡部教授の人柄を通じて、金属にロマンを感じ、今後の生き方についてのヒントをいただくことができたという生徒の感想が多くありました。
終了時間後も、もっと聞きたい、もっと見たいという生徒の要望で、岡部教授やJX金属株式会社の皆様に、再見学および追加の質問に対応いただきしました。本物に触れることで、生徒は得るものが多く、貴重な体験となりました。
開催日:2023年10月7日(土)
工学って、なんだろう?
工学は、環境や生体など私たちのくらしに深く関わる分野です。
次世代の人材育成を目的に活動を進めている
東京大学生産技術研究所次世代育成オフィス(ONG)では、
今年も女子中高生向けのオンラインイベントを実施いたします。
最先端の工学を研究している東京大学生産技術研究所の女性研究者や、
以前に研究所に在籍していたOG、現役大学院生が、
理系を選んだきっかけや工学研究の魅力などをお話します。
理系・工学に関心のある女子中高生のみなさん、ふるってご参加ください。
【日時】2023年10月7日(土)15:00-17:00
【形式】オンライン(zoomを利用)
【対象】女子中高生と保護者及び中学・高校の教員(参加費無料)
【プログラム・申し込み方法】https://ong.iis.u-tokyo.ac.jp/joshi/2023/
【協力】三菱みらい育成財団助成「インクルーシブな未来社会をデザインする東京大学STEAM型創造性教育プログラム」
開催日:2023年8月22日
実施校:愛知県立豊田西高等学校
研究室:第二部 土屋研究室
講師:土屋 健介 准教授
参加者:高校一年生27名、高校二年生5名、引率教員3名
初めに土屋先生から、学問とは何か、研究とは何かについて、および土屋研究室で行っている研究の概要について、40分程度で説明がありました。
その後、1時間程度をかけて、土屋研究室の実験室にて、普段の研究で使用している電子顕微鏡やマイクロマニピュレータの紹介を行ったり、操作の体験がありました。
最後に30分程度、生徒の皆さんに見学の感想を聞かせてもらったり、先生や大学院生へ質問がありました。
先生の話を楽しそうに聞いていました。実験室の見学では、建物の大きさに驚いていたり、電子顕微鏡のチャンバー内を興味深そうに覗いていたり、マイクロマニピュレータを使って組み立てられた1mmスケールの家をのぞき込んだりと、様々な先端技術を見て、とても楽しそうにしていました。
最後の質疑応答の時間では、大学院生がどのような生活をしているか、研究費がどのようなところから出ているかなど多岐にわたる質問が出て、東京大学に興味を持ってくれていることを感じました。
先生が見学の感想を生徒に聞いた際は、「東京大学について漠然としたイメージしかなかったのが、実際に先生や学生、設備を自分の目で見たことで、より身近なものとして、具体的なイメージが持てた。」と発言があり、生徒のモチベーションの向上に貢献できたと感じました。
このワークショップは、JALと東大生研 次世代育成オフィスが連携し、お互いのリソースを活用して次世代を担う人材を育成することを目的として開催します。
ワークショップは中高生を対象とした2日間の講座で、1日目はJALグループの羽田航空機整備センター(東京都大田区)にて実際のエンジンや整備改修作業を見学し、2日目は東京大学駒場リサーチキャンパス(東京都目黒区)で将来のエンジン技術の講義を受講し、グループワークを行います。
1. 開催日時
【中学生クラス】
≪1日目≫ 2023年10月14日(土) 15:00~17:30
≪2日目≫ 2022年10月15日(日) 10:00~12:30
【高校生クラス】
≪1日目≫ 2023年10月28日(土) 15:00~17:30
≪2日目≫ 2023年10月29日(日) 10:00~12:30
2. 開催場所
≪1日目≫ 日本航空㈱ 羽田航空機整備センター(東京都大田区)
≪2日目≫ 東京大学生産技術研究所 駒場リサーチキャンパス(東京都目黒区)
※当日の集合場所などは参加予定の方に後日ご連絡します。
3. 内容(予定)
≪1日目≫ JAL航空機整備センター(羽田)にて実際の航空機エンジン整備の見学およびエンジンが推力を得る仕組みの学習
≪2日目≫ 東京大学生産技術研究所にて吉川暢宏先生の次世代ジェットエンジンのファン(送風機)についての講義やグループワーク
4. 参加費
無料 (※会場までの往復交通費は参加者にご負担いただきます。)
5. 対象および募集人員
【中学生クラス】 中学1年生~中学3年生の方 32名
【高校生クラス】 高校1年生~高校3年生の方 32名
(高等専門学校1年生~3年生を含む)
6. 応募方法
日本航空ホームページの応募フォームからご応募ください。
URL:http://www.jal.com/ja/csr/workshop/
〔必須入力項目〕
氏名(ふりがな)/性別/お住まいの都道府県/学校名/学年/電話番号/
メールアドレス/期待することについての作文「飛行機ワークショップに期待すること」※100文字以内
〔参加要件〕以下のすべての要件をご承諾いただける方
①1日目、2日目、どちらも参加可能な方(1日目のみ、2日目のみの参加は不可)
②参加同意書への同意と書面の提出をいただける方
(同意内容:動画・静止画の撮影と利用、秘密保持、個人情報の取り扱い)
※②については、参加申し込み後にご案内します。
7. 応募締切
2023年9月10日(日) 23:59まで
※応募はすべて応募フォームからお願いします。
8. 参加者の決定について
選考の結果は、中学生クラス、高校生クラスともに9月中旬以降にお申し込み時にご記入いただいたメールアドレス宛にお知らせいたします。
また、メールにて参加同意書の様式をお送りしますので、
保護者の方の記入・押印の上、郵送にて提出をお願いします。
参加同意書の提出をいただいた方に、当日の集合場所などをご連絡します。
9. 個人情報について
ご応募いただいた方の個人情報は、今回のイベント以外の用途に使用しません。
また、個人情報保護のため責任をもって管理いたします。
10. お問い合わせ先
飛行機ワークショップ2023事務局
jal-ong-ws@iis.u-tokyo.ac.jp
メールご送付の際はタイトルを 「飛行機ワークショップ2023問合せ」とお願いします。
11. 注意事項
○このワークショップは2日間連続のプログラムです。どちらか片方のみの参加はご遠慮ください。
○当日は、ご本人確認をさせていただく場合があります。
○参加者以外の方の待機場所はご用意しておりません。また、参加者以外の見学もご遠慮願います。
○イベント中に発生した怪我などについては、責任を負いかねます。
○天災などにより、やむを得ず中止する場合があります。その場合の交通費などについては負担いたしかねます。
○当日はメディアの取材班が同行する場合がありますので、あらかじめご了承ください。